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久米 民和; 武久 正昭
Agricultural and Biological Chemistry, 47(2), p.359 - 363, 1983/00
照射により生成したラジカルアニオンによるグルコースイソメラーゼの失活について検討した。精製酵素を水溶液(pH7.0)中で照射した場合、Brは著しい増感効果を示し、(CNS)は保護効果を示した。また、Brは高pH溶液での酸素の失活を増感しなかった。これらの結果および各アミノ酸との反応性から、グルコースイソメラーゼの活性にはヒスチジン残茎が関与していることが推定された。Streptomyces菌体内グルコースイソメラーゼの失活もまたBrにより著しく増大された。一方、KCNS,tert-BuOH,Oはin vitroの照射では保護効果を示すのに対し、in vivoでは失活を増大した。これらの物質はグルコースイソメラーゼの活性部位に直接作用はしないと考えられるので、細胞内の保護物質の破壊といった間接効果によって失活が増大されたものと考えられた。
久米 民和; R.Chosdu*; 伊藤 均; 武久 正昭
Agricultural and Biological Chemistry, 47(9), p.1973 - 1977, 1983/00
飼料中の毒性物質の一つとして考えられているヒスタミンに対する照射効果について検討した。飼料用魚粉11種およびフィッシュソリュブル3種中のヒスタミン含量は0.1~55mg/100gであり、とくに近海産試料のヒスタミン含量が高かった。魚粉中のヒスタミン含量は5Mradまで照射しても変化は認められなかったが、フィッシュソリュブルでは減少傾向を示し、5Mradで約16%減少した。ヒスチジン溶液からのヒスタミン生成のG値は0.077であり、照射によるヒスタミン分解のG値は1.90であった。ヒスタミン生成には主にHやlagの還元性種が関与しており、OHラジカルは主として分解に寄与していた。酸素はヒスチジン溶液からのヒスタミン生成を阻害したが、ヒスタミンの分解にはほとんど影響を及ぼさなかった。以上の結果、ヒスタミンの生成に比べて分解が著しく、照射によってヒスタミンが蓄積するといった問題が起ることはないと結論された。
久米 民和; R.Chosdu*; 伊藤 均; 武久 正昭
食品照射, 18, p.10 - 14, 1983/00
ニワトリの筋胃潰?や生育阻害をひきおこす原因物質である魚粉中のヒスタミンに対する照射の影響を検討した。飼料用魚粉11種、フィッシュソリュブル3種中のヒスタミン含量は0.1~55mg/100gであり、とくに近海産試料のヒスタミン含量が高かった。魚粉中のヒスタミン含量は5Mradまで照射しても変化は認められなかったが、フィッシュソリュブル中では減少傾向を示した。ヒスタミンは水溶液中の照射で著しく分解し、N中での分解に比べNO中では促進効果が認められたが、Oはほとんど影響を及ぼさなかった。一方ヒスチジン溶液の照射によりヒスタミンが生成するが、N中に比べNO中での生成量が少なく、またO中では痕跡程度しか検出されなかった。したがって、O中ではヒスタミン精製が阻害され、またOHラジカルがヒスタミンの生成と分解に主に寄与していると考えられた。以上のようにモデル系では照射によりヒスタミンが生成するが、飼料原料中で蓄積することはなかった。